光る君へ日記 第36回 「待ち望まれた日」
Description
大好きな青の衣をお召しになった彰子様はまことに自信に満ちてお美しくいらせられました。「その者、青き衣を纏いて、土御門に座りをるべし」。言わずと知れたかの名作の、かの名シーンの、かの名台詞を思い起こした人も多かったことでしょう。
塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)が好きなものに触れてみたい。自分も読んでみたい。その健気な気持ちに心打たれ、応援したい気持ちがいや増したものです。
なのに、柄本道長(藤原道長・柄本佑さん)ときたら・・・・!モトカノ・モトカレ・今嫁・今嫁実家・子供たちと、令和の時代に平和に生きるおぎたまにはちょっと想像がつかない状態でしたねぇ。あなたたちが隠そうとしないから、ワトソン・衛門先生とコナン・倫子様がどうも何かに気付いたようですよ。
さあ、今宵もつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。
<今回配信の注意>
※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。
※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。
<おぎ注>
・【マリー・アントワネットと子供たち】:ヴィジェ・ルブラン作。ヴェルサイユ宮殿所蔵。1787年に描かれたマリー・アントワネットの肖像画。子供を産んだ直後の姿で、女性としての自信と幸福に満ちた顔つきであると評されることがある。(・・・という記事をどこかでおぎが読んだことがある)
・『紫式部日記』:中宮彰子の出産の様子を中心に紫式部が記した日記。道長との和歌のやり取りなども記録されている。
・「珍しき 光さし添ふ さか月(=盃)は 持ちながらこそ 千代も巡らめ」
(おぎ訳→中宮彰子様の輝きに若宮の輝きが加わり、1000年も続くことでしょう):紫式部日記より。中宮彰子が敦成親王を出産した数日後に紫式部が詠んだものと思われる。
・「いかにいかが 数へやるべき 八千歳の あまり久しき 君が御代をば」
(おぎ訳→この若宮の御代は8000年でも続くでしょう):紫式部日記より。五十日の儀の祝宴で、道長に命令されて紫式部が詠んだもの。
・「葦田鶴の 齢しあらば 君が代の 千歳の数も 数へとりてん」
(おぎ訳→鶴のように長い寿命があればその御代を見ていられるのに):紫式部の歌に対する返歌。「いと疾うのたまはせたる(=めちゃくちゃ早くレスが来た)」と記されている。
・「若紫」?「我が紫」?:公任が祝宴の際に紫式部に声をかけた時の様子が紫式部日記に残されている。紫式部日記が書かれた平安期は濁点を書くという概念がないため、現存する写本には「わかむらさき」と書かれている。岩波書店の新日本文学大系では、便宜上「若紫」と漢字をあててあるが、実際のところ「若紫(を書いた人)」と言ったのか、「我が紫(=俺の紫ちゃん)」と言ったのかは、解釈が分かれるところ。おぎは断然後者推し。
※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!
<参考>
・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれます
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pRN1vz6l0Y/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて! 倉本一宏さん ~多くの日記に記された寛弘5年の中宮彰子のお産
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pxJoAnn7Db/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて! 佐多芳彦さん ~子どもの誕生を祝い成長を祈る「五十日の儀」
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pnNgOLZQrX/
【用語集】第36回より「五十日の儀/寄坐ほか」
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pnKZKyQLOa/
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
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